2016年08月03日

心理士に話すべきか



真理と美咲が自分で気づく事によって、苦しみを弱め、苦痛を伴わずにいられる、しかしそれは真理と美咲の境遇は一緒だが、生活環境によって成長と共に起こる苦痛の強さが変わり能力の強度も変わる。
教会には、常に数人の人影が立ち寄ってくるが姿があるが神父は見えずにいた。
もしかしたらだ、その人影は人はなかったのかもしれない、次元の違う世界に住む人の影だったのかもしれない。

立ち寄ってくれる人々の中には、臨床心理士をしている人もいた。
その臨床心理士は、時々ボランティアで、施設の子供達と会話をし、心の悩みを聞いていた。
そのおかげで、施設の中で美咲以外の子供達は、いつも元気で活発に遊ぶ、そして学習をしていく。
神父は、美咲の事を臨床心理士に話すべきか考えていたが心の中に留めていた。

ある日の事だ、神父はその臨床心理士の方にお願いし、これまでの美咲の人物の印象と描いた絵を見てもらう事になる。神父の心の中にいる言霊が、天使からの伝令として神父を動かしたのかもしれない。
臨床心理士が言うには、はっきりとしないが「引きこもり」と「自閉」という言葉を使い障害について可能性が高いとの事だった。

ただ、美咲の描く絵には魅力があり、どこか不思議なものを感じるとの事であった。
明るい絵を描いているのだが、何か言葉では言い表す事のできない奥深い何かがあると言う。
そういう事は、良くある事だとも言っていた。
臨床心理士は、専門の精
神科医を知っているという事で、数枚の絵を見てもらえれば何かがわかるかもしれないと言い、気になる10枚の絵を持ち帰った。

叔父夫婦は、気になる真理の姿の事で神父のもとへ訪れ、普段の真理の生活状況の話をした。
「海(自由)と湖(孤独)水脈で繋がっている、どういう理由で繋がっているのか」
真理の生活状況の違いを聞いて、離れ離れになっている姉妹の共通点を、神父は考えはじめる。
「遅くなり申し訳ありません神父さん、医師が絵を見て分析し判断した結果を、お伝えに参りました」
神父は考えはじめると、臨床心理士が教会へ訪れた。
伝令を待っていた神父は一瞬だけイエスからの伝令?と思ったが、臨床心理士の顔を見て心を落ち着かせ、思い違いに気付く。  


Posted by jadelung at 10:24Comments(0)